千葉市生涯学習センターの市民自主企画講座「地図といっしょに知的なまち歩きを楽しもう!」は、2019年5月12日(日)に初日を迎えました。この講座は3日間の構成なので、まずは色々な地図を使って、色々な視点からまちを見てみようという座学のみの2時間です。

応募者多数のため抽選でしたが25名の方々に参加していただきました。

10分間の短いプログラムを9個用意して、参加者の皆さんがあれこれ考える隙を与えず矢継ぎ早に洗脳していこうという魂胆です(笑)。

その内容はこちらです。1日がかりの講座のようなプログラムを、2時間にギュッと詰め込んで全力で走りました。果たしてちゃんと伝わったのかどうかは…。

いつもの地図ラーの得意技である「笑いを取る」のも今回はやや控えめに、ちょっとよそ行きで進めていきました。

(1)いろいろな地図
普段私たちが愛用している地図を画面で紹介していきました。ここに載せたもの以外にも、アトラス、まっぷる、ゼンリンなどの紙の地図ももちろん入れました。
これ以外にもルートマップ、鉄道地図、川地図、カーナビなど、いったい世の中の地図って何種類あるのか、地図の数だけ思想もあると考えると果てしない趣味のような気もしますね。

(2)マニア的楽しみ方
このコーナーでは、地図を使ってまちを楽しむ方法を伝授しようということで、どんな要素が私たちの六感に訴えかけるのかを4つの視点から紹介しました。

1.スリバチ地形と暗渠を楽しむ
言わずとしれた強大コンテンツ「スリバチ」と「暗渠」の解説です。コトバの意味、実際の写真や楽しみ方、一緒にのめり込む仲間など、地図界に君臨する低地マニアに焦点を当てて、マニア的楽しみ方の極に一気に入り込んでいただきました。

2.土地の移り変わりを楽しむ
地図ラーが大好きな江戸川区平井。総武線の中で2番目に地味でマニアックな場所ですが、川の変遷を解説しながら魅力を掘り起こしていきました。荒川放水路の開削、中川の流路変更といった大きな出来事と、そこかしこに残る歴史の断片を紹介していきました。

3.飛び地と境界を楽しむ
三県境、我孫子や市原の不思議な境界、鎌ヶ谷市の飛び地、幕張本郷などを例に地図上に人間によって引かれた線である境界と、それによって生まれる飛び地を紹介しながら、地図界の一方の雄「境界協会」の活動も見ていきました。

4.埋立地を楽しむ
総面積の70%が埋立地という浦安市。旧漁村以外は歴史が浅く、計画的に作られた平坦な街にも楽しみ方は満載です。2度にわたる埋め立てと当時の海岸線や、土地利用計画によってコントロールされた景観も見どころです。

(3)千葉・地図ラーの会の活動紹介
創設以来3年間で17回にわたるフィールドワークを開催してきた私たちの活動を、実際のイベントの様子を中心に紹介していきました。

1.下総中山
2年前に開催したイベントは、市川市を流れる真間川が、昔は逆に流れていたという証拠を探すミッション参加型フィールドワークでした。現地の歴史や流路の変遷、まちの成り立ちを想像しながら歩きました。

2.多古
縄文時代にはリアス式海岸だったこの地区が、千葉氏終焉の地となり、江戸時代には多古藩として栄えました。そして幕府が禁令とした日蓮宗不受不施派を護るため道路が迷路のように作られた島地区では早抜けラリーもおこないました。

(4)千葉のおもしろポイント
ここまで紹介してきたような視点でまちを見ている私たちが、千葉市の中でオススメするポイントを解説しました。

1.稲毛
稲毛駅から国道14号線までの間で魅力的なポイントをトップ10方式で紹介しました。下総台地の端っこに当たり、その海食崖によって風光明媚な別荘地として栄えた稲毛について、最初に移り住んだ住民の話から埋め立てによって新たに生まれた魅力まで紹介しました。

2.亥鼻山
千葉市街地の中で史跡、地形、建物の魅力に満ちた最たるところが亥鼻山。どの視点で歩いても大いに楽しめる地図ラーいち押しのコースです。スリバチ、暗渠、境界、川の変遷、まちの発展の歴史など、楽しみ方は多種多様です。

こんなにたくさんの話題を一気に浴びせられた参加者の皆さま、最後まで完走していただきありがとうございました。のっけからマニアックなところに行きましたので、付いてきてくださっているか不安でしたが、途中で何名かの方々にお聴きしたところ、しっかりご理解いただいているとのことで安心しました。

次回は地図を見ながらおもしろポイントを探すワークショップと、実際にまちを歩いてみようというミニ・フィールドワークです。今度は手足を動かしていただきますのでお楽しみに!

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