2017年6月の中山に次いで、2度目の副会長ゆっきー企画は浦安の埋立地!

しかもテーマは、よく紹介されている昔の漁村でもないし、もちろんテーマパークでもない。その2つ以外に浦安に面白いものがあるのか?なぜ何もない(と思われた)平坦な埋立地を歩くコースを選んだのか?

ことの発端は、2017年9月1日に「うなどこスリバチ会」でおこなわれた千葉・地図ラーの会単独ライブ「今夜はまるごと千葉ナイト」までさかのぼります。このとき副会長が、浦安にディズニーランドを誘致するまでに交錯した、関係企業のドロ仕合にスポットを当てた発表をおこなったのです。

この発表の日の夜、よし!浦安でフィールドワークをやっちゃおう!という合意ができあがり、浦安の埋め立てと都市計画にフォーカスした社会派フィールドワークが静かに動き出したのでした。そう、思いついたらすぐ企画しちゃうという軽はずみ、いや、即断即決が千葉・地図ラーの会の持ち味なのです。

さぁ、とりあえず現地調査に行くべ、と最初に行ったのが浦安市役所。駐車場が足りない!コインパーキングが少ない!と文句タラタラでプンプンで乗り込んだ市役所は、思わぬ、いや、想像以上の神対応(喜)!

とは言うものの行政はもちろん縦割り組織。でも、受付や最初に訪問した部署もとても親切丁寧なオモテナシで、この内容だったらこの部署で対応しますという迅速的確な判断をしていただきました。そして教えてもらった部署に行くと、もう用意されていたがごとくちゃんと知りたかった情報を得ることがでたのです。フィールドワークのときに説明した第二湾岸のエピソードも、このときに教えてもらったものでした。

フラッと訪ねてきた妙な名刺を持った怪しい二人組に対してこの神対応!これで僕たちはチーム浦安の一員になったんですから、行政の対応ってホント大事なのです。果たして千葉市はこんな感じでできるのかなぁとちょっと心配…。

そしてほどなく副会長から当日のルート案が投げられ、そこからはいつもどおりのネバネバシツコイ徹底調査が始まりました。開府891年の千葉市は資料が膨大すぎて、ほしい情報にたどりつくまでにけっこう苦労しましたが、市域のほとんどが埋立地である浦安市は市史も比較的新しく、わりと楽にほしい資料をゲットすることができました。

とは言っても浦安は平坦な埋立地ですから、萌えポイントをいくつ発見できるか不安でしかありませんでした。ところが、どうしてどうして、実際に下見で歩いてみると、見どころはたくさんあるわ、副会長の大好物であるツッコミどころも満載で(笑)、千葉市街と同じくらいのポイントを難なくピックアップすることができました。

そして、年末年始の肝臓の繁忙期を乗り越え、イベントの日が近づいてくると不思議なもので、ジワジワと気合いも充填されてきました。

パッと見ると何もなさそうな埋立地に大勢の皆さんをご案内して、一人残らず目いっぱい楽しんでもらうのだ!

元々観光地として開発されたわけではない、凹凸の少ない人工的な街でも、しつこくグリグリ探すとこんなに楽しめるということを実証するのだ!

どこの街も興味深い歴史を持っています。開府900年間近の千葉市であっても、陸地になって50年に満たない浦安市であっても、その成り立ちを探りながら歩くのは我らの無上の喜びなのです。

さて、それでは好天に恵まれた冬の1日を写真とともに振り返ってみましょう。

道中で何度か見ていただいた浦安の航空写真です。埋立前から現在までの移り変わりも萌えポイントです。

JR京葉線の舞浜駅に集合です。舞浜は言わずと知れたディズニーリゾートの下車駅。今日は思いっきりディズニーを楽しむぞ的なスタイルが目立つ中で、場違いだけどウキウキ顔の異様な30人の集団がひっそりスタートしました。

舞浜駅で集合

舞浜の街中に入る

舞浜駅北口を出てすぐに湾岸道路をまたぎ、その先のキッチリ整備された住宅地に歩を進めます。この辺は第一次埋め立ての地域ですので、地盤がそれほど強固ではなく、東日本大震災のときにはマンホールが飛び出してしまったり、建物や電柱が傾いたり、液状化の被害が大きかった場所です。その痕跡は今でも色濃く残っています。

整然とした住宅街

液状化の名残

見明川から旧江戸川に出ると、堤防に上がれる場所があり、そこからは遠く富士山の雄姿を楽しむことができます。富士見という町名が付いていることを目で実感できます。

富士見から富士山を拝む

見明川にたたずむ

高架線の下、以前は旧江戸川と境川をつなぐ水路があったところは暗渠化され、今はしおかぜ緑道という遊歩道になっています。

しおかぜ緑道は高架線の下

しおかぜ緑道はオブジェがいっぱい

しおかぜ緑道に氷が

ここは第一次埋め立てがおこなわれる前に海岸線があった境界ポイントです。陸側がゼロメートル地帯なので、海側(埋立地)の方がやや高くなっています。

旧海岸線にあった護岸壁

けっこうな高低差がある

湾岸高速と国道の間に横たわる謎の側道。この巨大陸橋をかける工事のときに国道の車線を塞いでしまうため、内側に臨時に1車線増設した名残りなのだそうです。いまは資材置場っぽくなっています。

謎の側道

謎の側道

ここが浦安市の最高峰である「浦安富士」。と言っても標高わずか15メートルです。プロメテウス火山の高さは51メートルありますが、山ではなく建造物扱いなのだそうです。

浦安富士の登山口

浦安富士登頂記念!

住宅街と国道357号線の間には壁があり、ドンツキの連続が楽しめます。しかしここの住民は、きっとこのドンツキの魅力は感じでないでしょう。そう思うとモッタイナイ。

ドンツキに群がる人々

この道路も境界ポイントです。道路の西側は工場地帯、東側は住宅地。計画的に作られた街なので、用途が混在することはないのです。

こちらは住宅地区

こちらは工場地区

この護岸壁は第一次埋め立てが終わったときの海岸線でした。この護岸壁の外側が海だったわけですが、何か所か護岸壁の切れ目があります。しかしここが崩れたのか崩したのかは不明、謎のまま残ってしまいました。

壁があれば登る人あり

護岸壁が途切れた箇所

境川の下流部分は第二次埋め立ての際も引き続き水路として残されました。境川はべか船(海苔の養殖の際に使われる小さな一人乗りの船)が多く係留されていましたが、それはもっと旧江戸川に近いところの話です。船はきれいさっぱり見当たりません。

境川沿いを闊歩

境川の船着き場

最終地点は浦安市郷土資料館。漁師町だった頃の浦安が再現されている展示に一同ビックリ。浦安は金あるなぁという反応(笑)

浦安市郷土博物館

浦安市郷土博物館の屋外展示場

そして締めはやっぱりコレ…。歩いた後のビールは最高ですなぁ!

お馴染みの風景

お馴染みの風景