今回のイベントは千葉・地図ラーの会としては初のガチ街歩き。今までのフィールドワークとは趣向を変えて、僕たちが目指していること、本当にやりたいことをそのまま反映させ、この6月で1周年を迎える千葉・地図ラーの会の今後の方向性を打ち出すというコンセプトで取り掛かった。

そして、自分たちがどこまでできるのかを試してみたくて、とことんまで仕組んでいこうという方針のもと、24ページの大作になったミッションブック、説明用のポータブルマイク、ロゴパネル、説明用のお立ち台、キャリーカートなど万全の準備をして臨んだ。

コースをこのエリアにしたのは、江戸川、国分川、春木川、大柏川などの流れを集めて東京湾に注ぐ真間川が、昔は逆に流れていたということを知ったから。真間川は何らかの事情があって、人の手によって流れる方向を変えられていたのだ。その背景と理由をさがすことを今回のイベントのミッションと設定した。

実は僕も20年ほど前に原木に住んでいたことがあって、真間川はけっこう身近な存在だった。さらに、そのときにマンションの前が大雨で浸水した記憶も蘇ってきた。

(集合写真のみ、クリックで拡大します)

当日、週間予報では曇り&雨だったけど、晴れ男・晴れ女がいたのか、もしくは雨男・雨女がいなかったのか、ピーカンでもなく気温もそれほど高くない、絶好のフィールドワーク日和となった。やっぱり持ってるなぁ(笑)。

集合は下総中山駅。そこから少し移動して14号沿いの小栗原蓮池公園に集まり、まずは会長挨拶ということで話させていただいた。そして今回の主催である副会長にマイクを渡してすぐ、目の前が真っ暗になるような悲惨な事件は起こった。

下総中山駅前

下総中山駅前

さぁ、フィールドワーク開始!

主催者挨拶

主催者挨拶

小栗原蓮池公園からスタート

小栗原蓮池公園でスタート写真

ここまで順調だったのに好事魔多し。そのシーンはよく覚えてないんだけど、ステージの階段を降りるときか昇るときか、方向転換しようとした時に足がもつれてあえなく転倒・・・。階段の角かどこかに右足スネと左腕を強打・・・。フライングニードロップを自爆したような鈍い痛み・・・。足からのちょっと多目の出血によってお気に入りのピンクのパンツがみるみる朱に染まっていく…。最悪…。

幸い、応急処置道具を持っていた方々の素早い治療で出血はすぐ止まり、血染めのパンツ以外は特に何ごともなかったように出発することができた。ありがとうございました。ここでリタイヤしたら、必死に準備した仕込みが水の泡になるところだった。

最初のステージは小栗原蓮池公園~竜王池。

ここは法華経寺のすぐ下、下総台地の縁の部分を暗渠や流れの跡をニヤニヤと満喫しながら進んでいく。中山駅のホーム下の開渠や、駐車場にある井戸の跡、そして竜王池の手前もかつては広大な池だったという情報もいただきながら進んでいく。

下総中山に行くのに法華経寺に寄らないのを不思議に思う人もいるだろうけど、こういう何でもない、観光地でもないところを観察しながら、その地域の歴史に思いを馳せながら歩くのが何よりも楽しい。地図ラーじゃない人にはちょっと理解できない行動かもしれないが。

中山駅の下は開渠

中山駅近くの暗渠を歩く

中山駅近くの暗渠を歩く

中山小学校出身!地元!

竜王池で

竜王池で

次のステージは竜王池~北方のファミマ。

ここも台地と低地の境界であり、大昔は陸地と真間の入り江(海)の海岸線だったところだ。陸だった場所には家の塀を貫くような大木があり、海だった場所にはそれがない。地形と歴史を理解していれば味わうことができる、これこそ地図ラーの至極の楽しみだ。

台地ではくねくね湾曲している道路も、低地はほぼ直線で引かれている。こういう地形の妙も醍醐味だ。

古くからの陸地には大木が目立つ

右手が旧陸地、左手は旧海

下総台地の急坂

下総台地の急坂

そして次は北方のファミマ~菅野汚水処理場。

20分ほどの休憩を入れて、そこからまずは大柏川と真間川の合流地点に向かう。ここで一旦説明タイムを入れて、真間川沿いに菅野汚水処理場を目指す。低地に入ったのでアップダウンはないんだけど、ボコボコした石畳というか岩畳でキャリーカートが悲鳴をあげる。苦戦しながらも、意外に流れが速い真間川を見下ろしながら進んでいく。

護岸工事がしてあるので、どこまでが自然の川で、どこからが掘削された放水路なのかは見えづらい。しかし、人間と水との古戦場のような匂いが漂う、静かだけどエキサイティングな川沿いだ。

菅野汚水処理場は、この地域の汚水を浄化して真間川に流すための施設。水との戦いを繰り返してきたこの地域には、こういう施設と水門が数多くみられる。ここが農地だった頃は農業用水として使われてきた水も、東京のベッドタウンの役割を担う時代になるといきなり邪魔者になってしまう。

真間川に到達

八幡排水機場

市川市はこういう看板が多いので楽しい

43人で真間川を歩く

橋の上にも水路

大柏川と真間川の合流地点で説明

地元の人はとにかく登壇!(笑)

真間川

真間川沿いを歩く

真間川沿いを歩く

菅野汚水処理場の前で

菅野汚水処理場の前で

菅野汚水処理場の前の橋で

最後は菅野汚水処理場~春木川国分川水門。

真間川には数多くの流入がある。流れの元は暗渠だったり開渠だったりするけど、この地域の雨水はここに集まるようになっている。この川が氾濫したシーンを写真で見たけど、この細い川が担える水量は大きくはないはずだ。でも、ここ最近はかなり改善されているようで少し安心だ。

ゴール地点の水門は巨大な建造物で、思わず見上げてしまうほどデカい。川の合流と分岐、そして水門や処理場、縦横に走る暗渠など、このコースを歩いてみて、人間と水の戦い、そして先人の苦労、でもここを住宅地にしなければならなかった東京一極集中にも思いを馳せつつ、フィールドワークはお開きとなった。

合流と分岐の連続

合流部以外は暗渠

小さい流れもたくさん

真間川と国分川

ゴール地点で夕礼(?)

春木川の水路

春木川国分川の水門

春木川国分川の水門

春木川国分川の水門は巨大!

その後

ゴール地点から懇親会をおこなう市川駅まではかなり距離がありバス利用を予定していたんだけど、バスに乗らずに歩きたいという人が半数以上もいてビックリ。フィールドワークのプロ、さすがの健脚揃いでした!

お疲れ様でした!そしてフィールドワークの経験をネタに懇親会は盛り上がる盛り上がる…。それぞれ色々なグループで活動している皆さんなので、そのPRタイムも盛りだくさん。いやはや、楽しく充実した1日でした。最初の転倒以外は…(笑)

懇親会開始!