【イベントレポート】2017.5.10(水)地図トークセッションat神田

千葉・地図ラーの会を立ち上げてからずっとずっと実現したかったトークセッションを、ついに開催することができた。

2017年5月10日(水)夜、場所は東京・神田。スピーカーさんを含めて総勢15名による地図のワンダーランドとなった。こんな素敵な夢のようなイベントができるんだから、もう準備はとことん入念に、気合い満点でおこなった。

構成としては一部・二部として、それぞれスピーカーさんに30分程度のプレゼンをしていただき、その後に質疑や意見交換をしていただこうというもの。どんな題目になるかによって、その後の展開が変わってくるので、司会としても腕の見せどころだ。

まず最初のスピーカーは市原誠氏。株式会社ゼンリンデータコムで実際に地図づくりに関わるプロ中のプロだ。さぁ、どんな話が繰り広げられるのか・・・。


タイトルは「地図・住所の話 作り手からの地図・住所」。

前半は地図の役割、ネットで利用できる地図の種類、基本になる地形図、住宅地図、地図づくりの基礎である測量、ステレオ写真から作成する地形図、トレースするための大型の機械、クルマを走らせながらデータを蓄積する道路地図などの基本から静かに始まった。

そして市原さんのゼンリンの住宅地図の作り方から、今後の観光戦略やカーナビの話では、みんな飲むのも忘れて超真剣に聞き入ってしまった。

後半は住所の話で、図を用いた住居表示と地番住所の基本的なルール、登記されていない住所の付け方、新宿にもある地番住所、京都の住居表示の方法(これメッチャ難解)、全国の住所作成の方法、付与ルール、調査員の働き(年間28万人!!)、地図の本当の精度のこと、緯度経度とGPS、平成の大合併の影響、自然災害の影響など、普通では聞けない裏話や深い深い話が次から次へと繰り広げられた。

へー、ふーん、そうなんだぁ、なるほどぉ、おもしろーい、のような、地図ラーの方々に具体的なコトバの感想を許さない、高度かつ専門的、しかもメッチャ前のめりな30分だった。

プレゼンの後は鳴り止まない拍手をクールダウンするためしばしの休憩。そしていよいよ質疑が始まった。ここでも熱いツッコミが質問が相次ぎ発せられるが、市原さんは冷静かつ、さらに深いところで対応していく。まるで問答集を用意していたのか、国会の答弁か、質疑はテンポよく、よどみなく流れていく。いくつ質問が出たのか、特に数えてはいなかったけど(笑)、挙手がなくなったところで第一部は終了。市原さん、ご苦労様でした。

ゼンリンパワー!

真剣に聴き入る人々

真剣に聴き入る人々

ゼンリンパワー!

そして飲みが足りない人、隣の人と語りたい人が大勢いらっしゃることもあって、しばし間をおき、後半である第二部になだれ込む。

第二部のスピーカーは稲垣憲太郎氏。千葉スリバチ学会の会長として、イベントを立てればとんでもない人数を集めてしまう敏腕だ。

タイトルは「スリバチ地形への誘い」ということで、スリバチの魅力を語っていただいた。

まずは一見すると平坦に見える東京だけど、実はかなり凹凸がある。この凹んだ部分が「スリバチ」と呼ばれている箇所で、つまり周辺よりも低くなっている谷の部分がこう呼ばれている。

スリバチ学会は、台地に刻まれた谷に着目して、地図を片手に街歩きをするグループだ。稲垣氏が魅力を感じるスリバチは以下の4点。

1. ダイナミックな土地の高低差が味わえること
2. スリバチ全体を見渡せる絶景ポイントがあること
3. 美しい坂や階段があること
4. スリバチの底に懐かしい街並や路地があること

ここからは、この視点で選んだ今までの「良いスリバチ」9ヵ所を写真で次々に紹介していただいた。その後は「スリバチ写真コレクション」ということで25枚の写真を、思い入れたっぷりに語っていただいた。

ところで全国にスリバチを愛するグループは15もある!そのため、稲垣氏は全国のスリバチグループにも出かけて行って歩いているそうだ。

そして、千葉スリバチ学会としては、市川国府台・国分(2014.9)、成田(2015.2)、下総中山・行田(2015.5)、松戸(2015.5)、佐倉(2015.10)、流山(2015.11)、鹿島神宮(2016.2)、船橋城門川(2016.3)、津田沼(2017.3)で街歩きイベントをおこなってきた。

次回は6月24日(土)におこなわれる香取神宮・佐原、その次は9/23(土)に船橋・海老川と続いていく。ちょっと知的な大人の遠足という素敵な副題で稲垣氏のプレゼンは終了となった。

稲垣氏の発表は、とにもかくにもスリバチへの愛を、写真とともに延々と熱々と語り続けるというスタイル。プロジェクターで投影しているスクリーンの前に身を乗り出して(笑)、手で場所を示しながらスリバチ愛を語る。そこに手を出したら見えないというのに(笑)、ブレーキの壊れた愛情表現のラッシュというか、会場全体が亜熱帯になるくらいの熱い暑いプレゼンとなった。

どうしてスリバチ?なぜ低地?そんな疑問も挟めないくらいの圧倒的な勢いだった。ここまで何かを愛したことがあるのか?司会をやりながら自問自答しながらの進行だったので、圧倒的に体力を消耗した気がする。ノドが乾いてビールもたくさん飲んじゃったな。

スリバチ愛!

スリバチ愛!

それ以外には、千葉・地図ラーの会の次回イベントのご案内。初めての副課長主催イベントで「中山地形の謎を解く」というもの。

副会長からの次回イベント予告

副会長からの次回イベント予告

詳細はすでに告知してありますので、こちらをご覧ください。
http://chiba-chizu.com/2017/05/12/20170611info/

今回は、千葉・地図ラーの会としては初のガチトークイベントだったんだけど、ご参加いただいた皆さんの熱意とご協力のおかげで大盛況のうちに幕を閉じることができた。お開きになった後に、達成感というよりも空虚感の方を強く感じてしまった…。

残念ながら女性お二人がお帰りになったあとの集合写真

残念ながら女性お二人がお帰りになったあとの集合写真

スピーカーのお二人、市原さんとの橋渡しをしてくれた新井マユミさん、そして稲垣さんと出会った地図ナイトを主催してくださり、今回のイベントにもゲスト参加してくださった境界協会主宰の小林政能さん、同じくゲスト参加してくださった東京スリバチ学会会長の皆川典久さん、そしてご参加いただいた皆さま、場所を提供してくれたラウンジ彩々の徳田やよ子ママ、本当にありがとうございました。

千葉・地図ラーの会を立ち上げて、やりたかった夢が1つ実現しました。これから2つ目、3つ目、そしてトークセッションももっともっと楽しく、回を重ねていきたいと思います。

Follow me!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)