カシミール3Dというソフトを購入したときから、もう歩きたくて歩きたくてウズウズが止まらなかった、地元のスリバチ歩き。会社の繁忙期でずっと時間が取れなかったけど、ようやく家から2キロまでの旅に出かけることができた。

地図1

ルートはこの地図の①を出発して②まで。ちょうど朝日ヶ丘中学校から東大グラウンドまでの、地図上の青い低地部分だ。①の東側は小高くなっていて、そこを水源にして地図の左端にある花見川まで、きっと流れがあったに違いない。その痕跡を見つけるのが目的だ。

一応、この地区の古い地図を図書館で見たんだけど、表示は「原野」。①と②の中間にあるにれの木台団地が昭和58年頃の完成だから、それ以前はあまり人は住んでいなかったと思われる。犢橋や検見川のような古い街ではなく、団地ブームの最後の方に開発されたニュータウンなのだろう。

この低地の辺りは今は団地が林立していて川は見られないが、道路が不自然に蛇行しているところを見ると、ある時期までは川が流れていたのだろう。平地に街を作るのなら、こんな風にはならない。

地図2

さて、能書きはそのくらいにして、地形ツアーに出発することにしよう。

A地点 川の流れらしき坂道

A地点 川の流れらしき坂道

A地点 高台になっているのでこういう家が多い

A地点 この周辺の分水嶺と思われる高台

A地点 この周辺の分水嶺と思われる高台

A地点 朝日ヶ丘中学校の校庭

まずA地点は、色々な細い流れが集まって大きな流れになったと思われる場所。実は我が家もこの坂道だらけの中にあり、平坦な場所がないようなところだ。道路はほぼ坂道で、その周辺には小高くなっている部分がある。きっと、道路の形で川が流れていたのだろう。

B地点 どこを歩いても坂道

B地点 流れが集まっている?合流部分

B地点 滝?のような急坂

B地点 つくし公園

B地点 坂道を利用した公園

B地点 公園の横には急勾配の坂道が

B地点も色々な方向から流れが集まっているような地形だ。公園はその坂道を利用して作られていて、この周辺は急な坂が多い。この流れがCの方に向かっている。

C地点 朝日ヶ丘中学前の道路は上流(?)が狭くなっている

C地点 朝日ヶ丘中学前の道路

C地点 朝日ヶ丘中学校正門前は小高くなっている

C地点 朝日ヶ丘中学校

C地点 この川っぽいカーブにワクワク

C地点は朝日ヶ丘中学校の正門を通る桜並木。この道のカーブはおそらく水の流れそのものだったのだろう。朝日ヶ丘中学校の校庭はやや不自然な平地なので、丘を削って作ったのかもしれない。

D地点 平和交通のバスどおり

D地点 平和交通のバスどおりを見上げる

D地点 平和交通のバスどおりはやはり坂道

D地点は朝日ヶ丘中学校の前の道路から平和交通のバス通りに出たところ。このバス通りも急な坂道になっており、蛇行の具合から見ても、この交差点で2つの流れが合流した感じだ。

E地点 流れがここで合流かも

E地点 流れがここで合流かも

E地点 流れがここで合流かも

E地点も三方からの流れが合流した箇所という感じで、ここにはにれの木台中央公園がある。ここから先は緩やかな坂道となり、細かった流れの幅が合流を繰り返して広がったように見える。

F地点 緩やかなカーブはそれなりの水量があったから?

F地点 団地の中を貫く道路はやや下り

F地点 団地は少し高いところに建てられている

F地点 道路脇には大きなマンション

F地点 ここに川があったのかどうか、痕跡はない

F地点 道路の脇には小高い部分がある

F地点は左右に団地の建物がある。その団地は道路よりも高い位置にあり、ここが川岸であり、崖のようになっていたことをうかがわせる。

G地点 ここは道路のすぐそばに崖が続く

G地点 新検見川ビレジの前の緩やかなカーブ

G地点は流れが緩やかにカーブしている。

H地点 マンションの裏手にある細長いスペース、さては??

H地点 いちばん暗渠っぽい風情の小道

H地点 いちばん暗渠っぽい風情の小道

H地点 水の流れと思われるところに急な崖がある

H地点 ここは崖があり、道路が川だったようにしか見えない

H地点 暗渠化されたあとに住宅地ができたと思われる部分

H地点 暗渠化されたあとに住宅地ができたと思われる部分

H地点 暗渠化されたあとに住宅地ができたと思われる部分

H地点では高台が迫っていて、ここも色々なところからの流れが合流しているようだ。ところが、ここで流れ(=道路)は住宅地の家の塊の中に消えてしまう。おそらく、水の流れがなくなった後か、もしくは暗渠化されて、ここに住宅地が開発されたように見える。いずれにしても平坦で低い部分ではあるけれど、道路という形では続いていない。

I地点 ソーシャルアパートメント新検見川の裏手

I地点 ここも高台から水が流れ込む感じ

I地点 水の流れがここで阻まれる

I地点では道路に阻まれて、流れが止まっているように見える。ここはソーシャルアパートメント新検見川のあるところで、ここがドンツキで、流れはどこにも行かれなくなっている。

J地点 道路よりも低くなっている駐車場

J地点 新検見川駅方面を見上げる

J地点 東大グラウンド

J地点 新検見川駅から続く道路には桜も

J地点 新検見川駅から続く道路

J地点 新検見川駅から続く道路の底の部分

J地点 東大グラウンドは道路よりかなり低い

I地点 ソーシャルアパートメント新検見川

ところがJ地点をよく見ると、この新検見川駅から続く道路は、道路だけが高くなっていることがわかる。その道路の底にあたる部分がJの文字の箇所なのだが、ここは盛り土の上に道路が作られたように見える。道路の西側にある東大グラウンドがかなり低い位置にあることと、今まで追ってきた流れがストップしていることから、ここはそういう解釈になると思う。

以上のように、A地点からJ地点まで、流れがあったと思われるルートを歩いてみたが、水の痕跡はどこにもなかった。でも、H地点にあった暗渠のような場所や、蛇行した坂道が多く、低地では直線の道路がほとんどないことから、このA地点から始まった流れは東大グラウンドを通って、花見川の方向に進んだのだろう。

橋や暗渠の痕跡がないのは、きっとその流れから水がなくなってから開発された地域なんだと思う。東京ではこういうことはないけど、千葉では大いにありうる。