【レポート】「戦国時代を体感する -房総の城跡の魅力-」

千葉大学「観光サイエンス」講演会でおこなわれた、東北学院大学文学部准教授 竹井英文氏の発表についての地図ラー的な感想をひとつ。

大学のホームページによると、竹井氏は「日本中世史・近世史専攻。特に東国(関東・奥羽)を中心とした戦国・織豊期の政治史・社会史・城郭史を主要な研究課題としている」となっている。

うーーーん、まぁそういうことなんだろう。それは間違っていない(だろう)。

でも、竹井氏本体はきっと城マニア。間違いなく城跡マニア。城跡の原っぱの一部分がへこんでいるところを発見しては小躍りして喜んでいる、端からみるとちょっと(だいぶ 笑)変わった人だ。原っぱでウットリした経験、みんなないよねぇ…。

実はこの日もせっかく千葉まで遠征してくるのだからということで、いくつかの城跡を歩いてきたそうだ。講演の前は普通その準備に忙しいと思うんだけど、そうはしないのが城ヲタらしいところ。そういう優先順位の付け方、僕は大好きだ。

ところで、千葉には1,100くらいの城跡があるそうだ。全国だとその数は30,000~40,000となっており、そのほとんどが戦国時代のもの。しかしその中で99%が山林、宅地になり消滅しているそうだ。天守閣が残っているところは少なく、それらしく見えるところ(千葉城もそう)はほとんどがニセモノ。千葉県にある天守閣は全てニセモノだそうだ。

竹井氏が今回の講演を通じてもっとも強調しているのは、城跡を楽しもうという熱烈なお誘い。戦国時代の遺構がそのまま残っている感動、何気ない凹凸や屈曲から当時を想像する楽しさ、そして地形をもとに城の縄張図を描くことまで、上級者(?)はここまで楽しんでしまうのだ。

さらには、城跡の自然を楽しみ癒される、運動不足解消、現地のグルメ、そしてその場所への移動(ローカル線や路線バス)など、そのままツアーになってしまうくらい城跡めぐりは楽しめるものなのだそうだ。

天守閣もニセモノとはいえ、あれば登りたくなるし、史実はともかく現代史的には立派な遺産だし、ニセモノだからこその可愛さ、哀愁など。ここまでポジティブに考えられるのは、もはやマニアの域を超越している(笑)。

竹井氏とはその後の懇親会でじっくり話をさせていただいたのだが、他人がその楽しさをわかろうが、遠ざけようが、自分が好きなものは好きという姿勢に共感して感動した。僕が川が好き、湖が好き、等高線が好きと言っても、ナンデスカソレ?的な反応をされることが多い。だから地図の話はあんまり大っぴらに言ってこなかったんだ。

きっと、これからの時代はこんなマニア的なことが主流になるんだろうな、と竹井氏の話を聴いて強く感じた。ようやく自分の時代が来た、気がするようなしないような…。

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