【レポート】「雪と氷の不思議な世界ー千葉と雪氷の意外な関係」

千葉大学「観光サイエンス」講演会で、千葉大学理学部教授、竹内望氏の発表についての地図ラー的な感想を。

竹内氏は理学部地球科学科の所属。詳しくいうと、大学院理学研究科(大学院)地球生命圏科学専攻、理学部地球科学科(学部)生物地球化学分野という、ナニしてるんだろう?(笑)という領域。

おそろしく平たくいうと、雪氷生物と呼ばれる低温環境に適応した特殊な生物の研究ということで、要は北極圏のような地域にいる微生物の研究がテーマだ。

http://www-es.s.chiba-u.ac.jp/japanese/education/education02/staff16.html

いま、グリーンランドの氷がすごい勢いで解けているのだそうだ。今回の発表は、グリーンランドの氷が全部溶けると世界中の海面が7メートル上昇し、そうなると千葉市の埋め立て地域が全て水没してしまうというもの。

これだと、普通に地球温暖化、オゾン層の破壊とかヒートアイランドとかに論点が移りそうなんだけど、やっぱり普通の人が考えそうな方向には進まない(笑)。

そうだよ、そう来なくちゃ面白くない。竹内氏の調査によると、グリーンランドの氷には黒く汚れたものと、赤く変色した雪があり、その氷がクリアな氷に比べて解けやすいため、巨大な氷の大陸が崩れてきているというもの。そしてその原因が微生物というわけだ。

グリーンランドって、カナダの東に位置する世界最大の島(大陸を除く)。平面の世界地図だとオーストラリアよりも大きく描かれているけど、実際は日本の6倍だ。僕は小さいころから、なぜここがデンマーク領なんだろう?人が住めるのかなぁ、などど漠然としたイメージを持っていた。

実際グリーンランドに行くには、デンマークのコペンハーゲンを経由してグリーンランド航空で行くパターンと、ヨーロッパ各都市を経由してアイスランドに渡り、そこからエアーアイスランドで行くパターンと二通りある。ただ、最短でも丸2日かかるので、日本人で行ったことある人は少ないだろう。

そんな地の果てに竹内氏はわざわざ調査に行っている。何が彼を動かしているかというと、それは楽しくて仕方ないからだと思う。誰だって寒いのは好きじゃない。でも、そんなことより旺盛な好奇心の方が勝るのだ。僕が流氷を見るためだけに知床に行ったのと似ている(だいぶスケールは違うけど)。

地球は10万年周期で寒暖を繰り返していて、8万年が氷河期、2万年が暖期なのだそうだ。今はもちろん暖期。でも縄文時代の千葉は今の下総台地を中心とする島で、

今よりもっと海の面積は広かったようだ。そんなことを聴いて地形図まで見せられると、もうテカテカ萌え萌えに陥ってしまう自分がいる・・・。

竹内氏は雪氷学会の所属だそうだ。雪氷学会???なんだろう。せきひょうがっかいと読む。しかし1,000人規模の学会なのだそうだ。世の中にはそんなに変わった人が大勢いるんだな。すごいな。

この日は講演会のあとの懇親会でも竹内氏を取り囲んで(ただナンパしたんだけど)ネホリハホリ話すことができた。そのときに聞いた驚愕のイベントが「ミジンコの会」。なんとミジンコのことを語るためだけに、年に1回埼玉県の河原に集まっているのだそうだ。そこで何をするわけでもなく、みんな1年間のミジンコとの関わりを語り合うだけ。でも、そのためにわざわざ九州から飛んできる人もいるらしい。これ快挙とういうしかない。

こういうのって、普通の人というか、その分野に興味を持たない人にとっては、完全な無駄。九州から飛行機代と宿泊費をかけてミジンコの観察用のイスを買ったという自慢話をしにくる人って、どう考えても変だ。常人の理解ははるかの超えている。

でも、満面の笑みでそんな話をする竹内氏はとても素敵だった。誰に理解してもらおうなんて関係ない。自分が好きなことをとことんやればいいんだ。

そう、30,000円する大きな地図帳を買って何が悪い?僕は大きな地図がほしいんだ。何に使うとか先に考えるのはナンセンスだ。と自分を正当化…(笑)

そんな、地図ラーにとっては勇気と元気をもらった話だった。竹内さん、ありがとうございました。またぜひ熱く語りましょう!

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