日本ラインというのは、岐阜県から愛知県にかけて流れる木曽川沿岸の美しい峡谷の別称。ヨーロッパ中部を流れるライン川に似ていることから命名されたそうだ。日本アルプスもそうだけど、外国の地名をそのまま付けてしまうセンスは地図ラー的にどうかと思うが…。

この日本ラインで川下りをするのは僕の長年の夢だった。ちょうど民主党政権で高速道路の割引が盛んにおこなわれていたときだったので、クルマでぐるっと回ったときに立ち寄ることができた。

木曽川は全長229kmと、最上川と並んで日本で第7位の長さを誇る大河だ。

僕がこの木曽川に特に興味を持っていたのが水源の位置。木曽川の水源は長野県木曽郡木祖村の鉢盛山なんだけど、地図を見るとそのすぐ北側10kmの位置に梓川の流れがある。梓川は水源の槍ヶ岳から上高地を通ってから犀川と名前を変え、川中島で千曲川と合流してから信濃川と名前を変え日本海へと進む。

つまり、太平洋に注ぐ木曽川と、日本海に注ぐ信濃川が、上流ではすぐ近所に位置していることになるわけだ。まさにこの鉢盛山が、日本一の信濃川と、日本7位の木曽川の分水嶺であることに地図ラー魂が大いに揺さぶられたものだ。

さて、いよいよ日本ライン下り。出発地点にクルマを置いて船に乗り込み、そこから緩い流れとスリル満点の速い流れを繰り返しながらの川下りとなる。面白い形の岩が多く、船頭さんがその解説をしてくれるんだけど、僕は木曽川のうえに自分がいるということにめっちゃ感動していた。

スタート地点

スタート地点

ここが入口

念願のチケット

ここでは水よけシートはまだ不要

何の形だったかな…

橋の下は緩やか

船頭さんの説明

流れが速くなる

鳥の休息

奇岩の数々

緩やかな流れ

波が立つ急流

そうこうしているうちに、楽しい時間はあっという間に過ぎ、ゴールの船着き場に到着。そのゴール地点からは送迎バスに乗ってスタート地点に戻る。まさに木曽川を満喫。満願成就だった。

ライン下りのゴール地点

ライン下りのゴール地点

しかし、今(2017年2月)はこの日本ライン下りは休止しているそうだ。2011年8月に起きた天竜川下りの船の転覆事故から、乗客が激減しているとのこと。天竜川の事故は安全管理体制の不備が原因だっただけに、その影響が木曽川にまで及んでいるのは残念でならない。

これを風評被害と言わずに何と言う?それまでライン下りで事故のニュースは聞いたことなかっただけに(あったかもしれないが)、何かあったら責任が取れない的な判断は大切な文化を蔑ろにしている気がする。こうなったら、早いうちに埼玉・長瀞のライン下りに行っておかなくちゃな(笑)。