接岸する流氷を拝みたいと思い真冬の知床へ一泊二日の強行軍。知床に流氷が着岸するのは2月~3月なので、それを見たければ極寒の中を行くしかない。

日本で流氷が見られるのはオホーツク海の沿岸。ここに流れてくる氷の故郷は世界第8位の長さを誇る大河・アムール川(全長4,368km)だ。オホーツク海の流氷は、アムール川から流れ出た淡水で塩分濃度が下がった海水が凍り、その氷が南下してくるものなのだそうだ。

流氷の故郷が遠くロシアやモンゴルというのは何とも言えない感動もの。自然の神秘、巨大なパワーを感じるエピソードだ。

さて、知床へのルートは女満別空港からのバス便になる。レンタカーは断念した。慣れない雪道の長距離ドライブになることと、何より危険なのは、積もった雪が突風で舞い上がりバーッと視界を遮る「地吹雪」という現象なのだそうだ。バスは不便だけど仕方ない。

宿泊地は知床半島の中ほど西岸にあるウトロ。ここにはいくつもの温泉宿がある。空港から斜里を経由して約2時間のバス旅だった。その間はひたすらモノトーンの世界を進み、網走を過ぎるとバスの窓から、海岸に迫りくる流氷を見ることができた。

流氷を初めて見て、叫び声を上げたくなるほど感動した。これが夢にまで見た流氷かぁ。うむ、人生で何度も拝めるものでもないから、ここはもうじっくりと…。

すでに着眼している流氷

ウトロのオロンコ岩

見渡す限りの氷

しかし、バスの中からも、ウトロに着いてからも、いつもすぐそこに、当たり前のように流氷は存在するもんだから、すぐにいつもの風景になってしまった。慣れとは怖い。それよりも、道路の脇にいる鹿の方が気になる。ひたすら雪の中の食べ物を探しているんだけど、ここにいる鹿の数はとてつもなく多い。普通にスッと人間とすれ違うような距離に鹿がいる。向こうはまったく意に介していないようだ。

宿泊先はいちばん高台にある知床第一ホテル

ホテルから見るオホーツク海

知床では、地元のネイチャーガイドさんにお願いして、クルマで名所を案内してもらった。行先はフレペの滝、ブユニ岬、オロンコ岩、オシンコシンの滝など。大きな望遠鏡を持って、日本ではここでしか見られないオオワシなどを探しながらの行程だった。

ネイチャーガイドさんと

ネイチャーガイドさんと

オオワシ

凍りつく海

道路脇にいる鹿

プユニ岬

プユニ岬

羅臼岳

牡鹿も歩いている

プユニ岬

ホテルから夕刻

僕はこんなに雄大な自然を満喫できるだけで大満足。行く先々がすべていつもと違う別世界だ。知床には大昔に高校の修学旅行で訪れたことがある。そのときは7月だったことと、時の流れもあるので印象はまるで違う。

ホテルの窓から

当時から川や湖が好きだった僕は、知床五湖は何となく脳裏にあるものの、他の知床の景色はまるで残っていない。何とももったいなかったな。阿寒湖、摩周湖、トドワラの景色はよく覚えているんだが…。

オシンコシンの滝

次の日は、網走から砕氷船に乗る予定だったけど荒天で欠航。仕方ないので白鳥がいるという濤沸湖に行ったものの、ユリカモメとセグロカモメでラッシュ状態。白鳥の姿は拝めなかった。カモメだったら千葉にもいるからなぁ。

濤沸湖

濤沸湖

そして、網走刑務所に寄ってから再び女満別空港へ。やっぱり2日間は短いや。知床は三泊くらいはしたかったな。流氷ウォークとか、陸路では行かれない知床岬、冬には行かれない知床五湖、知床半島の東側の羅臼にも足を伸ばしてみたい。

あ、いくら丼、タラバガニの天ぷらも美味しかった!海の幸も北国の魅力なんだな。

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